【仕事告知】ヤンデレな同級生に洗脳されてしまい…?

 こちらの動画のシナリオを担当させていただきました!

 今回はヤンデレ……!
 そして、耳かきではなく、ささやきメインの「洗脳」なお話となっております
 今更かもしれませんが、私のこういった仕事告知記事では基本的に「作家目線」で作品を語ることがほとんどです
 いやまあ、台本を書いた者が紹介記事を書いている以上、そうなって然るべきといいますか、むしろこれで「めっっちゃいいの!聴いて!!!」とファンボーイ丸出しな記事をお出しして、それが良い宣伝になったり、読み物として楽しい記事になるとは思えないので、こういったスタンスでいいとは思っているのですが、時々、すっごくこう……

作品世界の夢を壊してない?大丈夫?

 と、不安になったりもします
 でもまあ、夢を追い求められる方は、こういった裏話的な記事まで見に来ることはなかろう……という前提で、今宵も変わらず夢も希望もない、作家目線なお話をさせていただきたいと思います

 これは本っ当に、シチュボ全般の前提に触れる話にはなってしまうと思うんですが
 音声作品で語られる「思い出」とか、主人公の行動とかっていうのは、本来は視聴者にとっては全く預かり知らない、他人事です。もちろん、自分を音声作品の主人公と深く重ね合わせ、なりきろうというスタンスの人もいることでしょう。というか、多いと思います
 それでも、初見の作品で語られるヒロインの思い出とかなんとかっていうのは「へぇ、そうなんだ」と、どこか冷静に受け取らざるを得ない情報になってしまう、それが事実でしょう
 しかし、それを楽しむ。楽しむことができる能力がある、というのはその時点でひとつの才能を持っているということなのだろう、と思います
 実のところ、私は一昔前まで、あまり音声作品を「理解できない」人間でした
 今、正に言った通りの「情報」を上手く受け入れることができず、結果として自分は傍観者になることしかできず、音声作品の当事者として楽しむことができない……そんな気持ちを抱いていました
 今現在、主として台本を書いている以上、さすがにその辺りの問題は払拭して、きちんと音声作品を楽しむことはできているのですが、未だに妙に冷静になってしまう、というところはあって、ある意味で、だからこそ作家側としての活動ができているのだろう、とも思っています

 と、ここまで長々と本題ではないお話をしてしまいましたが、つまり私が言いたいのはこういうことです

音声作品を楽しめる人は、その時点で軽い洗脳にかけられている

 と、私は考えているのですが、いかがでしょうか
 音声作品によって与えられる「情報」を上手く処理し、それを楽しむことができるというのはつまり、その作品に洗脳、あるいは催眠をかけられている。私はそう考えています
 ということで、今回の作品では皆さんのそういった能力を信用、信頼して、ヒロインには「ヒエッ……となる思い出」を大量にぶつけてもらいました
 今回のお話のポイントは、主人公はヒロインに監禁されるその時まで、ヒロインの恋心といいますか……ストーカー的な行為に気付いていなかった、というところだと思います
 何にも知らなかった主人公、というのはある意味で作品の視聴者の状況と重なるところがあると思います
 そんな、何も知らなかった「あなた」に、「え、そんなので?」な思い出をぶつけまくる。とんでもなく独りよがりで、だけども重い感情を持ったヒロインに愛され、愛させられる中で、それを受け入れざるを得なくなる……
 そういう作品に仕上げさせてもらいました

 作品としては、バイノーラルであることを活かし、左右から語りかけられ続ける、その点が非常に耳心地のいい形になっているかと思います
 ヒロインが拘束されている主人公の周りをぐるぐると回り、正に暗示にかけようとしてくる
 そして、ヒロインはヤンデレといえども、主人公に対しては決して攻撃的ではなく、強く深く愛している
 いつしか、そのひたむきな愛に溺れ、愛してしまう……そんな気持ちに浸っていただけるならば幸いです

 あまり数はこなしていないのですが、実は催眠、洗脳系の作品って書いててすごく楽しくて、好きなお話だったりします
 「声に振り回される」それが大好きな方にお楽しみいただければ幸いです……!