こちらの動画のシナリオを担当させていただきました!
今回もVtuberの方からのご依頼となりました!
改めて、「音声作品」や「演じる」という行為がVtuberの出現、流行の中で広く知られ、行われるようになったということには、まだ台本を書き始めてそんなに長くない身ながら、感慨深く感じています
いやまあ、私が台本書き始めたの、Vtuberの流行とほぼ同タイミングなんですが
それでも……いや、むしろ、だからこそ。Vtuberさんの作品に関わることができてすごく嬉しく、光栄に思っています
何よりも自分自身がVを楽しんでいる身なので、業界にリスナーとしてだけではなく、裏方としても関われるのは嬉しいような、ちょっとむずがゆいような。そんな微妙な。でもとにかく嬉しい、そんな気持ちを味わうことができています
シナリオ自体についてですが、タイトル通り、友達以上恋人未満な友達と、バレンタインの街で楽しんで過ごして、そして……といった感じになります
バレンタインの時期は本当、ちょっとしたショッピングモールなんかに行くと、やべー量のチョコで溢れかえっていて、それを見ているだけでも楽しめますよね
そういう雰囲気を楽しんでいただければ、と思います
後、男性向け作品なので、早く買い物が終わってしまう男子と、色々と見て回って時間がかかってしまう女子、という空気感も出したくて、いい感じに青春~なお話に仕上げることができていれば、と思います
毎回、この手のお話はしてしまっていると思いますが、「作品」において描かれるシチュエーションというのは、現実では中々起こらないもの。だからこそ作品として切り取られるものだとは思うのですが、それが全くの虚構っぽくてはいけない、とも考えています
つまり「そうはならんやろ」というツッコミどころだらけだった場合、音声作品に親しんでいる人だったとしても「冷めてしまう」。作り手側からすれば「滑ってしまう」ということになってしまうからです
そのため、理想の。奇麗なお話を描きつつも、「リアリティ」をきちんと忍ばせる。リアルであることと、リアリティーがあることとは、同じことなようで、実は違う。そう私は考えています
たとえば、高校生の物語を書くとして、その時に「友情!努力!成功!」みたいな、きらっきらした理想的なお話を書くこともできます。一方で、陰湿ないじめとか、表向き仲良くしている友達同士が、裏では別の友達と一緒に、その友達の陰口を言っている……というのは「リアルなお話」として受け取られるでしょう
ですが、そんなリアルな話を楽しめますか?
という問題があります。そういう暗くてじめじめしたお話を楽しめる人もいるでしょうし、たまにはそういうのに触れることが「安心」につながる場合もあると思います
ただまあ、やっぱりそういうのは多くは摂取できない、しんどい
そこで有効なのが「奇麗だけどリアリティーもあるお話」で、本当に奇麗ごとしか書かれている訳ではなく、ちょっとした「トゲ」もある、だけどそのトゲがじんわりと効いてきて「ああ、こういうのありそう」「実際にこういうことあったな」という、触れる人の実体験をも巻き込んで、味わい深いリアリティーがあるお話として受け取られるのだと思います
ということで、今回のシナリオには、先に述べた「男女の違い」のような、何気ない。でも誰でも思い当たりそうな「リアリティー」を忍ばせております
そのリアルな空気感をお楽しみいただければ幸いです