こちらの動画のシナリオを担当させていただきました!
今回は耳かき音声ではなく、夜の街を歩くお話となっております
これだけシナリオを書き続けておいて、なお話ですが、未だにバイノーラル録音という技術は不思議だなー、と感じていて、ある意味で今回のような何気ない場面を描く時にこそ、臨場感があって輝く技術なのでは、と考えています
また、今回のお話は五山の送り火(実際の送り火は大幅縮小となったようです)を題材としています
もしかすると、関西以外の地域の人には、たまにニュースやなんやで触れられることはあっても、そんなに身近ではないお祭りではないのかな、と思いますが、大阪出身者にとっては京都はかなり身近な存在ですので、実際に見たことはないものの、今回のシナリオの製作に際して改めて資料をあたって、その成り立ちや歴史を知ることができました
恐らく、他の関西の県からしても同じだと思うんですが、事あるごとに京都って行くんですよね
電車にしばらく揺られればもう京都ですし、学校の遠足でも京都か奈良には絶対いくと思います
イメージ、小学校の内は勉強+文字通り歩くために奈良、飛鳥へ行き、中学校以降は遊ぶために京都に行くのかな~とか思っています
京都は行ってみた方ならご存知と思いますが、とにかくバスに乗るんですよね
なんとなくあの感じが異国情緒と言うか、外国に行ったみたいな感じがして、楽しかったりします
気ままな旅行ならともかく、遠足では時間が決められているので、行きたい場所を効率よく周れるようにルートを決めて、その通りにバスに乗る……ちょっとしたRTAと化します
ただ、バス停がわからなかったり、時間に乗り遅れたり、といったガバも日常茶飯事。そこからのリカバリーをいかに上手くやれるかが京都観光の腕の見せ所というものでしょう
京都には送り火の他、言わずと知れた三大祭もありますし、紅葉の季節はあらゆる場所が絶景スポットとなります
ただ、なんでもない日に行っても絶対に楽しいはずなので、寺社や有名店を回ってみてはいかがでしょうか
さて、京都について長々と語ってしまいましたが、お話について
他ならぬ、犬塚様ご自身が京都出身ということで、京都エピソードのアイデアをお出しいただき、それを元に色々な話題を組み立て、京都出身の女の子とのお話を楽しめる音声になっているかと思います
私は大阪出身で、京都の知り合いもそこそこはいるんですが、正直、かなり訛りは薄い方だと思いますし(そう言いつつ、他地方の人と話せばがっつり訛ってると言われるんですが、親世代とかとの比で)、いまいち大阪と京都の言葉の違いもわかっていないため、台本は標準語で製作させていただき、京都弁については犬塚様にお任せしました
いや、ほんまに自分自身の関西弁が薄いんで、いざそれを形にしようと思っても、エセっぽくなるんですって
まず、コテコテな大阪弁であろう「さかい」とか「でんがな」とかは、少なくとも私の地域の若い世代は言わへんし、ほんまに語尾が「や」とかになる程度で、それらしい要素って出えへんので
せやから、わかりやすい「方言」としては、多用する「ほんま」ぐらいかなーとか思います
その関係で、未だに口語としての「マジ」には馴染みがなくて、マジ?と言うような場面は、絶対に「ほんま?」になったりするんですけどね
と、無駄に関西弁を使い続けてもわかりづらいので、この辺りで……
本当、声優さんが演じられるネイティブの方言というのは希少価値、大事な宝物だと思うので、ぜひ、この作品で犬塚様の京都弁を堪能していただければ、と思います……!