それぞれの6月21日

花蓮サイド

「乳の日ですか……わたしの日、ですね」
「……え?いや、お前に父親要素は一つもないだろ」
「いえいえ、父の日ではなく、乳の日、ですよ?」
「お前、もしかして……」
「ええ、わたしの日でしょう?」
 わたしは休日、タツ君……龍也君の家に遊びに行くことが多いです。
 というのも、わたしの家の方にタツ君やユキちゃんを招くのは色々と大層ですし、タツ君のベッドに座ってぽよんぽよんするのが好きなので。
 それに、こうしているとユキちゃんも遊びに来てくれるので、自然とタツ君の部屋が休日の溜まり場になるのでした。
 ただし。今回は誠に申し訳ないながら、部屋には鍵を締めさせてもらっています。
「お前なぁ……というか、親父さんになにかしてあげたのか?」
「ええ、それはもちろん。お兄ちゃんと一緒にプレゼントを選びに行ったんです。お父さん、ちゃんと喜んでくれましたよ。後、お兄さんからのプレゼントも届いていましたね」
 わたしには二人、兄がいるのですが「お兄ちゃん」と呼んでいるのが下の兄、つまり次男。「お兄さん」と呼んでいるのが上の長男になります。
 父親はお父さん、母親はお母さんと呼んでいて、よくある感じの「お父様」とかそういう堅苦しい呼び方はしていませんよ。
「相変わらず仲いいな」
「ふふーっ、タツ君もお兄さんがほしかったですか?」
「そうだな……俺は妹しかいないからな、兄貴とかいたら楽しそうだっただろうな、とは思う。もちろん、俺より色々と優れているの前提で考えてるけど」
「含みのある言い方ですね?」
「小雪みたいな兄貴か姉貴だったら色々困るからな……」
「ふふっ、しっかり者の弟、というのもタツ君には似合いそうですけどね。――それで、です。タツ君にもプレゼント、ですよ」
 そう言って私は、服を脱ぎ始めました。
「お、おい……」
「あれ、もしかして服越しおっぱいがお望みでした?」
「い、いや、生も……見たい」
「正直ですね、タツ君」
「だ、だってなぁ……」
「目を泳がせちゃって~タツ君が見るのはここ、ですよ?」
 ブラまで外し終えて、生のおっぱいをさらけ出します。
 ……もちろん、わたしがこんなことをする相手はこの世界でタツ君、ただ一人だけです。
 そして、タツ君が思惑通りにわたしの胸を見てくれているのを見て……わたしも、興奮してしまうのでした。
「本当、お前の胸って……」
「はい?」
「でかくて、それに奇麗……だよな。他の人の胸を知ってる訳じゃないけど、でも……奇麗だと思う」
「ありがとうございます。でも、その奇麗なものを磨き続けているのは、あなたのため……ですよ。タツ君にめちゃくちゃにしてもらいたくて、奇麗さを保っているのです。だから……」
「ああっ……もらうな、お前のプレゼント」
「んっ……!」
 タツ君は、胸を下から持ち上げるように。その大きさと感触を確かめるように、揉み始めました。
 大きくてたくましいタツ君の手ですが、わたしの胸はその手の中にも収まりきりません。
 指の間から柔肉がはみ出し、こぼれて……それを慌てて手の中に戻すように持ち上げながら揉んでもらえる。
 タツ君はあくまでわたしの体を壊れ物のように。宝物のように。大切な物を守ろうとするように扱ってくれます。
 それがすごく嬉しくて。毎回、泣きそうになってしまって……でも、そうすればタツ君を心配させてしまうから、我慢しています。
「ね、タツ君。吸ってみますか?」
「え、えっと……」
「いいですよ。ここには私一人しかいません。たまには甘えてもいいじゃないですか、タツ君」
「……ああ」
「んんっ……!あっ、ふぁぁっ……!」
 タツ君はあくまで控えめに。ほんの唇だけで、乳首を食みました。
 期待していた乳首は、それだけで強烈な快感を覚えます。
「んっ、あっ、はぁっ、あぁっ……!タツ君、タツ君っ……!」
「レンっ……花蓮、好きだっ……!」
「あはぁっ……!わ、わたしもっ、好きですっ……!だい、好きっ……んはっ、あぁぁんっ……!」
 タツ君が直接、その口でわたしの胸を味わっている。
 そのことの興奮がわたしを深い快楽の海へと誘い、深く深くその中に沈ませようとします。
「あっ、はっ、あぁっ……!タツ君、んっ、うぅんっ……!」
「もう、イきそうなのか?」
「はいっ……え、えへへっ……アソコ、びしょびしょです……」
「いいのかよ、そんなに濡らして……」
「もちろん……ちゃんと替えのパンツ、用意していますよ。よければ脱いだパンツもプレゼントにします?」
「……バカ」
「はうぅっぅうんっ!」
 タツ君はお仕置きとばかりに、強く乳首を唇で挟み込んでくれました。
 それがすごく気持ちいいから、お仕置きなんかじゃありません。むしろ、嬉しくて……。
「あっ、あっ、イ、イきますっ……!イッ、くっ……!!」
 最後に、タツ君の舌がわたしの乳首を押し込みました。
「はぁぁぁぁぁああんっ!!!」
 そうして、わたしは絶頂へと導かれ、激しく愛液を垂れ流しました。
 パンツがびしょびしょに濡れていき、股間が冷たくなるのを感じます。不快なはずのその感触が、心地いい……タツ君にイかせてもらったのですから。
「レン……すごくエロいよ」
「はぁっ、はぁっ、あぁっ……エッチな顔にさせたの、タツ君ですよ?」
「ああ……ごめんな」
「んっ、ふぅっ……いいえ。ありがとうございます」

 それから、わたしはしばらく抱き合っていました。
 ……すごく充実した乳の日、でした。

 

 

ルカサイド

「先生、ご存知ですか?今日は乳の日なんです!」
「ああ、聞いたことがある。父親に感謝する日とは、人間は偉いな」
「つまり、わたしの日、ですね!」
「いやいやいや、どうしてそうなる?」
「だって乳の日ですよ?おっぱいズデイ、です!」
「…………ああ」
 先生は、全てを察した虚無顔をしてくださりました。
「という訳でー……パイズリ、していきましょう!」
「なんていうかさ、ルカ。俺はルカのこと、すっごい可愛いと思ってる」
「はい、そうでしょう!」
「おっぱいもすごく魅力的だと思ってる」
「ええ、もちろんですよね!」
「……でもさ、毎回こう、パイズリへの導入が雑過ぎないか?だからって価値が落ちる訳じゃないけどさ、もっとこう、ムードっていうか、モチベーションっていうか……」
「先生、わたしのおっぱい見て興奮しちゃいますよね。じゃ、しましょう!……これで十分ですよね?」
「じゅ、十分だけどな……」
 どんな虚無顔をしていても、わたしが服を脱ぎ始めると先生の視線は一点に集まってしまいます。
 わたしが先生を魅了しているのだという満足感が、もっとわたしを幸せにしてくれて……興奮も、してしまいます。
「そうでした。せっかくなので、シンプルにもみもみ、してみますか?いっつもわたしがおっぱいを武器として使っちゃってますからねー。今日は珍しく誘い受けルカちゃんです。先生主導で、どうぞ」
「おおっ……それじゃあ……」
「ひゃんっ!やぁっ、先生ってば、手付きえっちーい!」
「そ、そんなことないだろ……。でも、本当ルカのおっぱいって……」
「はい、なんですか?」
「エロい」
「ふふふっ、ですよね。先生が大好き過ぎるので、ルカっぱいは日々成長中なんですよ。そう遠くない内に入るブラがなくなってしまいますね。ブラも特注して……でもそれも難しくなったら、ずっとノーブラ生活かもです」
「そ、それはっ……」
 ゴクリ、という先生が生唾を飲む音。
 先生は一生懸命にわたしの胸を揉んでいますが、手のあちらこちらからはみ出して、まるでわたしの胸の方が先生の手を飲み込んでいるかのようです。
 わたしは別に、先生を虐げたい訳ではありません。
 だけど、文字通りにおっぱいを武器として使って、先生を翻弄するのが楽しくて、嬉しくて……この体をしていてよかったなぁ、と思います。
「んっ、ふっ……先生、乳首は触らないんですね」
「まあ、おっぱいほど柔らかくないし」
「んふっ、焦らしてるみたいです。先生も結構、Sっ気はありますよね」
「お前には負けるよ……」
「んふぅっ……!やぁんっ、そんなに強く揉んじゃっ……はぁぁっ!」
「乱暴に乳首まで揉み込むのも、いいけどな……」
「やっ、あぁっ……!乳首、クリクリってして、勃たせるのっ……んぅうんっ!」
「……相変わらず、ルカは本当にエロいな、びっくりするぐらいだ」
「んふふっ……先生のおちんちん、パンッパンみたいですね。それじゃ、おっぱいに挟み込んで~パンパン、しちゃいます?」
「あ、ああ……」
「では、失礼しますね!」
 わたしはすっかり手慣れた調子で先生のおちんちんを取り出します。
 硬く、ピンと勃ったおちんちん。それを、大きく割り開いたおっぱいで、ぱくんっ、と飲み込みます。
「ぐっ……!」
「今日は互い違いにズリズリ、しちゃいますね。こういうのも好きでしょう?おっぱいにすり潰されるような、きっついパイズリ……」
「うっ、ううっ……!!」
 ぎゅうっ、っておっぱいを締めた上で強く擦り付けると、先生のおちんちんの凹凸がよくわかります。
 エラを張ったカリの形も、そのちょっと下のくびれも、ぜーんぶ知り尽くしていますが、その形を答え合わせのように確かめて、わたしの胸で覆い尽くしていく。
 わたしと先生にとってのパイズリとは、エッチのひとつでもありますが、それ以前に互いの愛を確かめ合う儀式のような……そんな感じがしています。
「はいっ、ぎゅーっ!まだ射精しちゃダメですよ?我慢我慢、です」
「うっ、くっ、ううっ……!で、出そうだっ……!」
「ダメですって。ほら、ぎゅーっ」
 ビクビクと震えるおちんちんを、強めに抑え込みます。
 すると、ドクドクとおちんちんの鼓動をおっぱいで感じられます。それが心臓の音と呼応しているかのようで、わたしまでドキドキしてしまって……。
「もうちょっと、もうちょっと……射精我慢、頑張ってくださいねー。後五秒、我慢してみましょう」
「うっ、ううっ、そん、なっ……」
「はい、ごーぉっ、よーんっ、さーんっ」
「あっあぁっ……!」
「にーいっ、いーーーーーーーー」
「ル、ルカっ!?」
「いーーーーーーーーー」
「あっ、くっ、ううっ……!」
「ちっ。はい、我慢できずに出ちゃいましたねーっ」
 最後のカウントをする直前でおっぱいの拘束を解いてあげると、おちんちんは激しく跳ね回りながら、精液をどっぴゅんしちゃいます。
「はぁぁっ……あったかい……精液、いっぱいっ…………」
 出された精液は胸の谷間に溜まって、温かくて、気持ちよくて。……何よりもエッチです。
「先生。途中で出しちゃってので……わかりますよね?」
「な、なんだよ?」
「この精液ローションいっぱいのおっぱいでー……二回戦、いっちゃいますよ?」
 なんと言っても今日は、乳の日なのですから。