新しい水着

「直樹、どう?新しい水着買ったの!」

「おぉーっ、前のはどうしたんだ?もうサイズ合わなくなったとか?」
「そ、そういうのじゃないけど……まあ、確かにちょっとだけ窮屈になってきてたけど……」
「そ、そうか」
 新しく買った白いビキニ。それを自慢するように直樹と遊ぶ時に着て見せると、珍しく直樹は顔を赤くしていた。
「ふふーん、気になるんだ。私の胸」
「な、なんだよ。悪いか?」
「ううん。でも、直樹ってばしょっちゅう触ってくるんだもん。そのせいでおっきくなったんだよ、きっと」
「………………」
 直樹が照れているのが面白いから、わざとらしく胸を張って強調してみる。
 なんだか私の方から積極的に誘っているみたいでドキドキするけど……けど、なんとなく気分はよかった。
「ま、あま、それはいいけどさ。そういうのも結構似合うんだな」
「そうかな?私としては、ちょっと背伸びしちゃたかなーとか思ったんだけど」
「いや、今のあかりには似合うと思う。……ま、数年前のお前だったら、まだまだガキって感じだったけどなー」
「な、何それ!そう言う直樹だって、まだまだ子どもでしょー!おっぱい触りたがるのがその証拠!」
「なんでそこに戻ってくるんだよ!」
 そうして、気づけばいつものように騒いでいて、だけどそれがすごく楽しかった。
 一応、恋人同士で下ネタ系の流れになっていたんだから、もっとそれっぽい感じになっていてもおかしくはないはずなのに、騒ぐ時のノリは子どもの頃そのままで……いつまでも子どもだなぁ、と自分自身で思いながら、でもそんな時間がかけがえのない大切なものだな、と思ったりした。
「ったく、ほら、泳ぐぞ。見栄張って大きい水着買ってきて、途中でずれたりするなよ?」
「ふーん、ちょうどいいサイズですー。直樹こそ、使い古してクタクタの水着が流れちゃっても知らないよ?」
「いやいや、流れないって」
 周りは私の胸が大きくなったっていうけど、泳いでいてもあんまりその実感はないというか、特別、そのせいで動きが不自由、とかは思ったりしない。むしろ陸上にいる方が色々つっかえたり面倒だなぁ、って思ったりする。
 ただ、昔に比べて筋肉が付いているはずなのに、むしろ直樹に引き離されてしまっている辺り、やっぱりそれが邪魔になってはいるんだろうな、とは思う。
「ぷっ、ふぁああっ!」
「お疲れー。遅かったな」
「直樹が早いんだよー!」
「そうか?」
 なんとなく、二人が泳ぐ距離は決まっている。別に何か目印がある訳じゃないけど、決まった場所で折り返して、岸まで泳いで……あらかじめ用意していた水筒のお茶を飲む。
「ふぁぁっ……たまには手加減してくれてもいいのに」
「なんでだよ。何か賭けてる訳でもないし、そもそも勝負のつもりもないってのに」
「でもなんか悔しい」
「おいおい……」
 恨みがましく直樹のことを見ていると、ばつが悪そうに目をそらす。
「冗談だよ。私は大人だから、つまらないことで張り合ったりしませーん」
「……んだよ」
 ぐいぐいとお尻で押すように直樹にもたれかかってやる。
「ね、直樹。泳いだ後だけど、まだ疲れてない?」
「ん、まあ、そこそこ元気だけど」
「そっか。じゃあさ……」
「なんだ?」
 直樹の手首を掴んで、ぐいぐい引っ張っていく。
 そうして、道側からは崖が邪魔で隠れた場所に連れて行って……向き直った。
「ね、ちょっとだけエッチ……してく?」
「い、いいけど……」
「泳ぐ前も、泳いでからもさ、ずっとおっぱい見てるでしょ。そんなにビキニ、エッチ?」
「…………まあ、普通にエロいとは思う。なんていうか、ほとんどブラみたいに見えるし」
「ふふーっ、そっかそっか。じゃっ、エッチなブラみたいな水着でおっぱいエッチしちゃおっか」
「あ、ああっ……」
 わざと誘うようなことを言い続けて、まだ直接、直樹の体に触れてあげたりはしない。
 そうしていると、どんどん水着の股間が持ち上がってきていて……なんだか面白い。
「やっぱり直樹、おっぱい大好きなエロガキだ」
「わ、悪いかよ。お前のおっぱいがエロっ……!?」
「へーっ、じゃあ、そのエロいおっぱいでおちんちん、食べちゃうね?」
「うっ……うぁっ……」
 直樹の水着を下ろして、ピンと勃ったモノを胸で挟み込む。
 水着が胸を両側から支えてくれているから、簡単に食べてしまうことができて……直樹は気持ちよさそうに目を細めていた。
「ね、直樹。おっぱいでおちんちん挟まれるのって、そんなに気持ちいいの?」
「え、えっと、うっ、あぁっ……」
「あははっ、返事できてないじゃん」
「な、なんていうか、その……ぶっちゃけあかりのおまんこよりは微妙かもっ……」
「へーっ?」
「うぁあっ!?」
 ちょっとだけムカついたから、手で両側からおっぱいを押さえて……おちんちんを挟み潰すようにする。
 すると、おちんちんはもっと硬く、ピンと勃って、直樹は返事ができないほど気持ちよくなったみたい。
 まあ、それだけ私のおまんこが気持ちいいってことだろうから、そんなに嫌じゃないけど……。
「ま、待てって……。快感的には微妙だけど、見た目がいいっていうか……何よりもさ」
「うん?」
「…………あかりのおっぱいなんだ、って思うとすごいクる」
「あははっ、そっかー。嬉しいこと言ってくれるね」
「んっ、んぁあっ……!」
 また、きゅーって両側から抑えつけて、思いっきり私のおっぱいを感じさせてあげる。
 きつきつの谷間で窮屈そうにしている直樹のおちんちんは、なんだか可愛らしくて……もっと愛でたくなっちゃった。
「ほら、直樹……気持ちよくなって?直樹がエロい目で見てる、私のおっぱいだよ」
「わ、わかってるって……!」
 しっかり挟み込んで、上下にずりずりと動かしていく……先端から溢れた先走りのせいで、ぬるぬる、ぐちょぐちょとエッチな音がして……私まで興奮してきてしまう。
「んしょっ、よいしょっ……直樹、そろそろ出そうでしょ」
「あ、ああっ……もうっ…………」
「いいよ、出して。むしろ……イッちゃえ」
「うっ、くぅうっ!!」
 またぎゅーって挟み込んで、胸の中で直樹の脈動を感じる。
 太い血管がピクピクしているのが伝わってきて、楽しいし、ドキドキしてしまう。
 もう今にも精液が出そうになっているのがわかっているから、私は……。
「ほらっ、どう?」
「くっ、出るっ……!」
 おっぱい越しにおちんちんをぐにぐにとしごくように手を動かして、背中を押してあげる。
 すると、激しく震えた後、先端から精液が溢れ出した。
「んっ、ふぁっ……あっついっ…………」
「あかり、あかりっ……」
「なぁに、直樹」
「…………エロい」
「直樹の方がエッチじゃん」
 精液がびゅくびゅくと、おっぱいを汚していく。谷間をびしゃびしゃに汚して、そのまま垂れ落ちてお腹まで汚れて行っちゃって……すごく、直樹を感じた。
「……悪い、水着、下まで汚れたな」
「ううん、別にいいよ。どうせ帰ったら洗うしね。……ね、それよりさ」
「うん……?」
「見て、直樹の好きな私のおっぱい……今、すっごくエロいでしょ?」
「っ…………!?」
 いくらか精液は垂れ落ちてしまったけど、まだ残っていた精液を谷間に集めて、精液のプールを作り出す。それを直樹に見せると、顔どころか、耳まで真っ赤にして……。
「あははっ、自分が出した精液なのに」
「だ、だって、おまっ……エロすぎんだろっ…………」
「おっぱいにこんなに出したの、直樹だよ。エロ直樹ー」
「だ、だけどさ、そんなのすぐに流せって……エロあかり!」
「エロじゃないですー。直樹の方がずっとエロいお猿さんですー」
「いや、俺のは生理現象だけど、お前のその行動はド淫乱だろ!エロおっぱい!」
「いっぱい精液出して、エロちんぽー!」
「ばっ、ばばっ……バカ言うなよなー!」
 “恋人らしいこと”の後なのに、相変わらず私たちのわちゃわちゃは低レベルで。
 でも、それが楽しいな……と思った夏のある日だった。