こちらの動画のシナリオを担当させていただきました!
今回の作品はギャルの作品の続編となります
我らの希望たる誰にでも優しいギャルといい感じの関係になってる……!と思ったら、実はとんでもないのがついてきちゃった、というお話です
前回、さらっと出てきた「ナオミ」でしたが、実はこうつながっちゃいました
なお、この友達については犬塚様から「友達の話とか~」みたいなふんわりとしたアイデアをいただいていただけで、絶対に出して欲しい、というような案ではなかったため、私が登場させたことで結果として今回につながった、という台本製作時には私も想像していない展開となっております
今回は今までよく描いてきた「聞き手にデレてるヤンデレ」ではなく、それどころか聞き手に殺意MAXなヤンデレ。つまり聞き手はヤンを向けられている構図になっているため、後半のシーンでは割ときっつい言葉を喋ってもらっています
なので、ASMRを癒やしとして聴いて下さっている方には、ちょっとごめんなさい!ドラマ性を優先した感じになっています
ただ「オタクに優しいギャルなんて幻想だ!むしろギャルにはけちょんけちょんにキモがられたい!」と思っている方にとってはごほうびなんじゃないでしょうか!最終的に刺されちゃいますけど!あるいは切られちゃいますけど!
某電光超人の続編的なアニメでもそういう展開はありましたが、カッターを獲物にするなら、刺突よりも腕とかすっぱりいくべきですよね
なので多分、ざくっとやられて、失血の苦しみと恐怖を味わいながら、きゃはきゃは言いながら帰っていくギャルの後ろ姿を見送る、といういい感じの死に方をできるんじゃないでしょうか
そこまで倒錯してない?まあ、うん……それなら、ここからナオミも落とせるように振る舞うしか……でも百合だからなぁ……今回、聞き手は男の子って感じだしなぁ……実はあなたが武術の達人かつ、家庭の事情で少量の毒を摂り続けていたから薬も効きづらい、ということでなんとかするしか……あるいは、超人的な能力に目覚めて、こう……ダメだなぁ、死ぬなぁ、こりゃ
ヤンデレって基本は、破滅の物語といいますか、よくてメリーバッドエンド、基本はバッドエンドに行くものと思っていますが、今回はナオミ以外は割と悪くない、という全方面に胸糞なバッドエンド(ナオミだけメリバ)って感じなので、書いていてすごく楽しかったです!(倒錯)
リオも、まさかナオミにそこまで巨大感情ぶつけられてるとは思ってなくて、普通に「おもしれー男」とわいわいしてただけですし、聞き手もナオに「やさしい……かわいい……すき……」ってなってただけですし、それにまだ恋人になった訳でもないですし、多分、聞き手が死んじゃうとリオも普通に悲しむので、基本、誰も救われません。ただまあ、誰の犯行かはもみ消されるので、そこをナオミが慰めて、彼女的にはハッピーエンドですねぇ……うーん、すっきりしない
だがそれがいい
結構な数のお話を書いてきていて思うのですが、お話って奇麗に終わらせようと思えば、まあできる訳ですよ。お話なので
先の展開なんて、指先一つでいくらでも書き換わる訳で、どんなに絶望的な状況でも、なんか都合のいいイベントが起きたり、どうやっても覆せない状況を作っちゃったなら、夢オチということにしてみたり。それが受け入れられるかはともかくとして、軌道修正はいくらでもできる訳です。お話なので
ただ、あえてもやもやした終わり方にする。いくらでも都合よくはできるのに、あえてそれをしないで、心に何かしらの爪痕を残していく終わりに持っていく、というのは
本当に本当に楽しい
と思うので、救われないヤンデレのお話は好きです
過去、多分このサイトを作る前にも言っていたことだと思うんですが、当たり前ですが現実では心の赴くまま、身勝手に振る舞ったり、人を傷つけたり、といったことはできない訳で、もちろんしない訳で
でも、お話の世界では「心の凶暴性」を解き放っても許されますし、結果的にそういう凶暴な作品を楽しんでもらうことで、その人もまた凶暴性を発散してもらうことができる、と考えているため、暴力的な作品を作るのは好きですし、それが許されていていいな、と思っています
あれこれと聞きたくないようなことを言うつもりはありませんが、作品という形に落とし込めている時点で、私は実にセーフティー。どこに出ても大丈夫な安全性の塊であると自負しておりますので、その辺りはご安心(?)していただければと思います
ヤンデレ書いたり、ヤンデレ演じたりする人がリアルヤンデレな訳ないですからね、うん
むしろリアルにヤンデレな人にとって、ヤンデレっていう二次元属性化された概念って地雷なんだろうなぁ
なので、それっぽい人を見つけたからって
「よっ、ヤンデレラ!」とか声をかけるのはやめましょうね
死ゾ