「悠君、こんばんはー!」
「ああ、こんばんは。エル。エルからしたらおはよう、かな?」
夜の六時過ぎ。吸血鬼であるエルシアはようやく起き出し、リビングへとやってくる。そこで既に座っていた悠に元気よく挨拶して、彼の正面……それもかなり近い位置に座り込んだ。
小柄ながらも肉感たっぷりの女性的な容姿をした彼女に迫られるというのは、相当な興奮を伴うことだが、彼女との同居生活を始めてそれなりになる悠なら、多少は耐えられる。多少は。
「うん、今起きたトコー!ね、ところで桐はどこ?なんか見当たらないんだけど、こんな時間まで買い物には行ってないよね?」
「ああ、ちょっと用事で出かけてるよ。たまーに妖怪の仲間と会ったりしてるみたいだな。今日の夕飯は早めに済ませたんだ」
「へぇ、そうなんだ。桐にはちゃんと友達いるんだねー……ちょっと寂しい」
エルシアは目を少しだけ潤ませる。
吸血鬼の真祖であるがために、全ての吸血鬼が“家族”である彼女だが、超常的な存在ゆえに同じ人外といえども、純粋な友人というのは少ない。だからこそ、桐に嫉妬するところもあるのだろう。
「けど……それなら、邪魔者はいないねっ」
「えっ……?」
「私ねー……たまーになんだけど、我慢できなくなっちゃうんだ。だって、人間の子はみんな、とっても美味しそうなんだもん。吸血鬼になって若いままの体してるけど、どうしても魂って言うのかな……中身は歳を取って、ときめきや感動って忘れてきちゃうの。でもね、若い人間である君たちはとっても元気で、新鮮で。美味しそう。そんな君たちだけが、私をときめかせてくれるんだ……」
「エ、エル……?」
エルシアの瞳はしっとりと濡れていて、いつもより輪をかけて……色っぽい。
もはや全身からフェロモンが醸し出されているかのような、凶悪な淫靡さだ。
「悠君。ちょっとだけ。ちょっとだけでいいから……君を感じさせて?君の若さ……君の性のほとばしり。君の“男の子”を味わいたいんだ」
「それって……」
「うん、こういうこと♪」

艷やかに笑うと、エルシアはドレスをずり下ろし、胸を露出させた。
生の乳房がまろび出る瞬間、ぷるるんっ、と柔肉が弾けて悠の目の前で震える。
「悠君、おっぱい大好きなんだもんね。今夜はいっぱい楽しんで。私も君の精液……いっぱい欲しいの。いいよね?」
「エル……うぁあっ……!」
「はむちゅぅっ……!ちゅるちゅぅっ……ちゅるるぅっ、れろっ、れろろぉっ、れろぉぉっ……!!れろちゅっ、ちゅるぱっ、ちゅるうぅぅっ……じゅっ、じゅぷるぅっ、じゅっ、ちゅるちゅううっ!!」
前のめりになったエルシアは、そのまま悠を押し倒すと、彼の股間に顔を埋めるようにして肉棒を口で咥え込んだ。
ただのフェラでも、エルシアの爆乳は彼の股間に押し当てられることになり、肉棒への刺激と同時に、太ももに爆乳の幸せな柔らかさが襲ってくる。
その圧倒的なまでの堪能に耐えられる悠ではなかった。
「あっ、くっ、うぅうっ……!!あ、もう、出るっ……!!」
「んふふーっ!はむちゅぷっ!ちゅるるるぅっ、ぷっ!ちゅるじゅぅっ……ちゅれるぅっ、ちゅぱっ、ちゅるるぱっ……ちゅじゅぅっ……じゅっ、じゅれるじゅぅうっ!!」
「ふっ、あぁぁっ……!!!」
あっという間に射精まで導かれ、小さく狭いエルシアの口内へと精液を吐き出してしまった。
「んむふぅーっ!!んぐっ……んぐくっ……こくっ、ちゅるるぅっ……ちゅぱっ、ちゅるるぅっ……じゅっ、こくっ……んっ…………ごっくんっ……ぷぁぁっ……」
口の中から溢れ出しそうになる精液を、エルシアはこくこくと喉を鳴らして飲み干し、満足げに微笑んだ。
「悠君の精液ね……とっても美味しいの。これも、桐に美味しいご飯を作ってもらってるからだよね。私も食べたいなー、桐のご飯」
「はっ、あぁっ……。本当、桐には世話になってるよ、うん……」
「ねー……理想のお嫁さんだよね。……じゃあ、私は悠君にとって、なんなのかな?」
「えっ……?」
返事に窮してしまう悠。彼にとっての桐は、母であり妻であるような……そんな特別な“家族”だ。だが、エルシアは彼にとって不思議な同居人というか、見ているだけで勃ってきてしまう、官能的なアイドルのような……。
「あはっ、おちんぽ勃てて返事させちゃった。私ねー、わかるよ」
「ど、どういう……?」
エルシアは楽しそうに勃起ちんぽを見つめた後、ぐっ、と悠の耳元に口を近づけてささやく。
『私は悠君のオナペット、だよね』
「っ…………!?」
「いいのいいの。むしろ嬉しいんだよ。だって私を思い浮かべて、一人エッチしてくれてるんだもん……私がそれだけ君にとって理想的な体をしてるなんて、すっごく光栄だなぁ……。でもね、せっかくの栄養満点の精液、オナニーで捨てちゃうのはもったいないよ。私で興奮してくれてるなら、私に出してくれなきゃダーメ。ねっ?」
「う、うん…………」
「うふふっ、ありがとう。大好きだよ。悠君。じゃあねー……本番(パイズリ)しちゃおっか!」
「あ、ああっ…………」
その言葉だけで、ただでさえ勃起していたモノが更に硬さを増していく。
「はい、じゃあお邪魔しまーすっ!」
「う、うぁっ……!?」
エルシアはもったいぶることもなく、それが自然な動きであるように巨大な双丘で悠のモノを挟み込んだ。
左右から迫る柔肉の塊は、ある意味で無慈悲に肉棒を押し潰し、たったそれだけの動きで凶悪な快楽を股間へと送り込んでしまう。
「はっ、くぅうっ……!!」
「んふふっ、もうこんなにおもらししちゃってぇ……悠君はいけない子だなー♪」
「だ、だって、気持ちいいから……くぅっ……!」
「我慢しなくてもいいよ。むしろ、どびゅーって出してくれちゃうの、大好きなんだから」
「はっ、うっ、うぅっ、くぅううっ!!」
甘い声で言われると、あっという間に次の絶頂が迫ってくる。
今まで経験してきた女性が桐だけである悠にとって、エルシアのように自分の魅力を完全に理解していて、そしてその魅力が彼にとって抗いがたいもので……かつ、それを完璧に行使してくる女性というのは新鮮で、強烈で。溢れる性欲と押し寄せる性感に抗うことなんて、できるはずがなかった。
「うっ……くぅうっ!」
「ふぁああああああんっ!!きた、きたぁっ!!おっぱい射精、大好きだよねーっ♪」
噴き出した精液を顔で浴びて、ぼたぼたと胸に垂れ落ちて谷間に水溜まりを作っていきながら、エルシアは嬉しそうに。そして妖艶に笑う。
その姿は無邪気な子どものようなのに、同時に途方もないほどの時間を生きてきた人外の妖しさを持っている。桐とは全く方向性の違う人外の貫禄、とでも言うのだろうか。醸し出す色気は恐らく、彼女しか獲得し得ないものなのだろう、と。そう確信できた。
「はぁんっ……あったかい精液、好きっ……ね、悠君。私ね、今夜はちょっと我慢できそうにないな……♪」
そう言うエルシアの瞳は妖しく輝いているように見えた。
「で、でもっ……」
「もう出ないなんて、そんなこと言わないよね?悠君が精力旺盛だって私、知ってるんだよ?桐とも最近エッチしてないみたいだし、相当溜まってるでしょ。……我慢しなくていいんだよ。私が全部、ぜーんぶもらっちゃうからね。オナニーなんかで捨てちゃもったいないよ。私、悠君の精液を感じたいんだから」
エルシアは微笑み、小さく体を揺らす。すると、それに連動して胸が……決して小さくはない振動を見せた。
まだ胸の間に溜まっていた精液が、たぷたぷと揺れる。そして、一部が垂れ落ちて、白い肌の上を滑って跡を残していった。
「ね、ごめんね、悠君。私ね、こうやって悠君を甘やかすみたいなことを言ってるけどね……実はもう、君の意見は求めてないんだ。私が、君を欲しいの。君の若い精液をいっぱいいっぱい……体で、魂で感じたいんだよ。だからね……襲っちゃうけど、ごめんね……?」
「なっ……?はぅううっ!?くっ、うぅうううっ!!!」
「精液ローションでどろどろのおっぱい、すっごく気持ちいいよね……!思いっきりズリズリーってするの、いいでしょー!」
「ふっ、あっ、エ、エルっ……!!うぁああああっ!!!」
エルシアは突然、むぎゅううっ、とおっぱいで肉棒を挟み込むと、それを乱暴に上下に、互い違いに動かしていく。
ずりゅんっ、ずりゅりゅんっ……そんな音が聞こえてきそうなほどに速く、激しく。搾精のためだけに乳房を振り乱していく。
柔らかさの奔流に悠の肉棒は振り回され、荒波に浮かんで翻弄される小さな丸太船のように、悠の快感とその心はめちゃくちゃにかき回されてしまっていた。
「んふっ、いい、いいよっ、悠君っ……。おちんぽ、カチカチで、喜んでるねっ……!私のおっぱいを好きでいてくれてありがとうね……私、その気持ちに応えるよ……!!」
「くっ、あぁぁっ……!!!」
ほんの一分も持たず、精液の間欠泉が噴き上がる。それを浴びたエルシアの瞳の輝きは、更に増していく。
「いいよ、好きっ……大好きっ……。悠君の精液、もっとちょうだい?いくらでも出していいからねっ……早漏さんだなんて言わないよ。だってね、悠君……」
「うっ、くぅううっ……!!!!」
再び、おっぱいが精液まみれでずるずるの肉棒をホールドする。
「君が早いんじゃなくて、私のおっぱいが強すぎるんだから♪」
「あっ、あぁっ…………!!!」
早くも気持ちよさそうに目を細めてしまう悠に、エルシアは舌なめずりする。
「ごめんね、悠君……まだまだ精液、もらっちゃうよ。だって君、可愛すぎるんだもん……おっぱい大好きなのに、あんまり私にエッチなことしちゃいけない、って我慢してくれてたんだよね。……健気でカワイイ。でもね、そんな遠慮いらないんだよ。私、エッチ大好きだから♪」
「ふっ、うっ、うぁぁっ……!」
おっぱいで肉棒をずりずりと蹂躙し続けながら、エルシアは笑う。
「もう、何も言えなくなっちゃってるね……。本当におっぱい好きすぎるんだね、悠君は。このお家に来た頃は、桐に会えたのが嬉しすぎて、あんまり君に構ってあげられなくてごめんね?でもね……私、おっぱいが大好きな君に出会えてすっごく幸せだよ。だってぇ……」
「あっ、で、出るっ……!!」
「あはぁっ……♪大好きな精液、いくらでももらえるんだもん。おっぱいおもらしびゅーっ、て。いっぱいしちゃおうね。もっともっと可愛がってあげるから……ね、悠君」
「はぁっ、はっ、はぁぁっ…………」
連続射精によって、さすがに悠のモノも萎えてきてしまう。
だが、そうなるとエルシアは胸の中で小さくなったモノに追撃するように、自らおっぱいの中に顔を埋めた。
「んむちゅぅっ……!ちゅるるぅっ、れろちゅっ、ちゅっ、ちゅるじゅぅっ……じゅっ、じゅれろぉっ……!!」
「ふっ、あぁっ……!?」
「んふふっ、ごめんね、悠君。一応、私にもね……おっぱいを使って男の子を気持ちよくする以上、矜持みたいなものはあるんだよ?ずばり、パイズリとフェラは同時にはしないの。それだけは絶対、守ろうっていうね……でもね、悠君にはもっとおっきくしてほしかったから、緊急でお口使っちゃった。……でーもっ、ここからはー……」
再び、エルシアは自らの胸をむぎゅぅっ、と肉棒へと寄せる。
「ふっ、ううっ……!」
硬さを取り戻したモノだったが、柔らかな肉の圧力によって押し潰されてしまった。だらり、と悲鳴のような先走り汁が流れ出す。
「また、パイズリのターンだよ。大好きな爆乳おっぱい……いーっぱい、味わってね?」
「うっ、ううっ……!はっ、あぁっ、イイッ……!!」
「うんうん、気持ちよくなってくれて嬉しいよ。はい、じゃあびゅーびゅーしちゃおうねー♪」
喜んでいるとも、苦しんでいるとも受け取れるような、ビクビクとした脈動を繰り返しているモノを、むちむちの柔肉が刺激していく。
もはや呼吸をするように射精へと導かれてしまい、何度目かもわからない射精が沸き起こっていった。
「あははっ、あったかぁいっ……まだ量もちゃんとあるね。……悠君のドロドロで、おっぱいもお顔もすごいことになっちゃってるよ。嬉しいなぁ」
「はーっ、はーっ、はぁぁっ……」
「んふっ、もうパイズリは疲れちゃった?でもね、私はこれから♪おっぱいでイき疲れちゃったならぁ……そろそろ、おまんこも使おっか?実はね、ここだけの話、私ってあんまりおまんこ使ってないの」
呼吸を乱す悠を前に、エルシアは本気で恥ずかしそうに顔を赤くした。
「だって、赤ちゃんを作れない以上、おまんこでエッチする理由ってあんまりないでしょ?感じるのも……おっぱいがすごいし、精液をもらって、吸収する場所としてもね、子宮って入る量に限度があるし、あんまり効率的じゃないの。そっちの役目はお尻が担ってるんだ♪」
エルシアは笑っていい、わざとらしくお尻を振って見せた。
おっぱいに比べれば小さめとはいえ、そのヒップもまた、魅惑的な柔肉の付いた……女性的なシルエットの凶悪な武器だった。
「だからね。おまんこエッチは本当、たまーにしかしなくって……信頼した、大好きな相手とのエッチにだけ、使ってるんだよ。悠君は可愛くて、大好きだから、おまんこエッチしたいな、って思ったの。……いいよね、悠君」
「エルと、おまんこで……」
「うん、そうだよ。あははっ、おちんぽ、すっごく大きくなっちゃったねぇ♪やっぱりシたいんだ?」
「う、うんっ……した、い…………」
悠は少し迷いながらも、首を縦に振ってしまう。
脳裏にチラついたのは、桐の姿だ。だが、彼女を愛し、大切にしている悠は実のところ、体の小さな彼女との行為を敬遠しているところがあった。
きっと、彼が望めば桐はそれに応えてくれるのだろう。だが、見た目は幼く、そして普段は母として自分の世話を焼いてくれる彼女に、性行為を頼むというのは、決して少なくはない罪悪感の生じる行為だった。
そのため、たまに彼女の方から求めてくる時ぐらいしか、彼女とエッチはしないし、それもフェラなどの非本番がメインだった。
しかし、久し振りの膣でのセックスに、嫌でも気持ちが高ぶってしまう。
「ありがとうね。私を受け入れてくれて……じゃあ、しよっか」
エルシアは嬉しそうに腰を持ち上げ、騎乗位で彼のモノを咥え込もうとする……その時。
『おーい、悠ー。帰ってきたぞー!エルシアもそろそろ起きておるかー?』
玄関の方から、桐の声が聞こえてきた。
「やばっ!?き、桐ー!わ、私はねー、えっとねー……」
「ん、起きていたのじゃな。よければなんじゃが、次はエルシアも一緒に……」
慌てて悠から離れたエルシアだったが、半裸を晒しており、悠は下半身をさらけ出しており……嫌でも状況はわかってしまう。
「え、えっとね、その、ね。これは……」
「エルシアよ、お前の食事はわかっておる。しかし、もう少し上品にできぬのか?悠もぐったりしておるようだし、加減がなさ過ぎじゃ。人外の体力に人間を付き合わせるでない」
「う、うん……?」
だが、意外にも桐は声を荒らげることはなく、その姿にエルシアも、悠も不気味さを感じる。
「……大方、妾が怒らんのが不思議なんじゃろう。妾はこれでも、エルシアのことを理解しているつもりじゃ。ついでに、おっぱい好きな悠のこともな。これぐらいのことでぎゃーぎゃー騒ぐ訳がないじゃろう、生娘でもあるまいし」
「そ、そっか。そうだよね。桐も大人だもんね」
「そうじゃ。……で、じゃな。エルシアよ」
「うん?」
「胸に打ち込まれるのは木の杭と銀のナイフ、どっちがよりお好みじゃ?」
「く、杭はトネリコ以外なら割と大丈夫、かな。普通に痛いけど。銀のナイフはばっちり猛毒なんで、やめてもらえると……」
「ふむふむ。ではトネリコの杭に銀のナイフを刺したものを打ち込もう!」
「ご、ごめんなさい!次からは、一晩に二発ぐらいに済ませますからぁ!!」
「回数が問題でないわ!…………二人が、妾に黙っていたのが気に食わんのじゃ。悠、妾にも、もっと頼んでくれていいのじゃぞ。妾も、もっとしたいのじゃからな……」
「…………わかった。ごめん、桐」
「んっ……許してやろう。エルシアは許さんがな!」
「ひぃーん!!!」
それぞれ別な意味で瞳を潤ませる二人の人外の少女を前に、悠は「まだまだ女性の扱いってわからないな……」と思うのだった。